【台湾・台北】淡海ライトレールで淡水観光!乗り方やおすすめスポットをご紹介
2018年12月末に開業したばかりの公共交通機関・淡海ライトレール(淡海軽軌 / Danhai LRT)。台北MRT淡水信義線と繋がっており、台北近郊の人気観光スポット淡水の観光がさらに便利になります。
今回は『KKday特派員がライトレール路線からアクセスしやすい新しいスポットを発見しよう!』という企画を決行。さっそくオープンしたばかりの淡海ライトレールに乗ってきましたよ!淡海ライトレールの路線、運賃、乗り方のレポートとおすすめの観光スポットについてご案内します!ぜひご覧ください〜!
1. 淡海ライトレール(淡海軽軌 / Danhai LRT)とは?
淡海ライトレール(淡海軽軌・たんかいけいき)は台湾の新北淡水区の市街地と淡海新市鎮(ニュータウン)を結び、山と海をテーマとして緑山線と藍海線の2つ路線が本線になっています。そして今後は八里と三芝へ伸びる支線を建設する計画もあります。淡海ライトレールの「行武者(Warrior)」号は初の国産車両、淡水河の流れのようなイメージの水縹色の流線型設計の車両が街を走行します。
2. 緑山線路線図
・緑山線(運営中)
緑山線は始発駅から終着駅まで全部で11駅あります。台北MRT紅樹林駅のすぐ隣にある淡海LRT紅樹林駅から淡水山側の淡江大学・淡水行政中心・淡海新市鎮などの地元民がよく訪れる場所を経由します。(緑山線の路線は赤ラインで表示されます)
・藍海線(未完成)
藍海線は海側の淡水駅から淡水老街・紅毛城・淡水漁人埠頭などの人気観光スポットを繋ぐ路線です。画像に表示されている薄いピンク色のラインは今建設中の第一段階区間。第二区間の建設はただいま文化財と地質調査のためにまだ計画の段階です。
3. 淡海ライトレールの時刻と運賃
・始発と終電時間
紅樹林駅から崁頂方面及び崁頂駅から紅樹林方面の始発時間は6:30、終電は22:00となっています。約15〜20分ごとに発車します。(2019/09時点)
・淡海軽軌の片道運賃
始発駅〜最終駅の区間の運賃は20元〜25元(約70円〜88円)となっています。(2019/09時点)
例:
①V01紅樹林駅からV07淡水行政中心駅までの運賃は20元。
②V01紅樹林駅からV08濱海義山駅までの運賃は25元。
4. 淡海ライトレールの乗り方
・台北MRT紅樹林駅から淡海LRT紅樹林駅へ
台北MRT淡水信義線・紅樹林駅(R27)1番出口の改札から指示に従って左側へ進んで行きましょう。
約1分ほど歩くと淡海LRT紅樹林駅(V01)に到着します。エスカレーターに乗ってプラットホームへ向かっていきましょう。
・淡海ライトレール駅構内
▲ホームにはゲートのない改札機が設置されています。
▲交通系ICカードをお持ちではない方は、自動券売機できっぷを購入しましょう。
▲左下にある言語ボタンで日本語の画面に変更。
①到着駅を選ぶ。
②きっぷの種類を選ぶ。
③きっぷの枚数を選ぶ。
④到着駅ときっぷの枚数、値段をもう一度確認。
ホームにある電子表示板には次の発車時間と駅周辺バスの運行ダイヤが載っています。中国語と英語の表記があって、外国人旅行者にも安心です。
始発駅と終着駅以外の乗降りは、扉の上にある丸ボタンでドアの開閉を行います。
・淡海ライトレールの車内の様子
行武者号の内装はシンプルなデザインで中は広々としており、現代的な雰囲気が漂います。
車両内部にある電子表示板。現在地と次の駅がわかるので安心です。
座席から淡水河と街の景色を見渡せます。(画像は紅樹林駅と竿蓁林駅間の風景です)
5. 淡海ライトレール緑山線周辺のおすすめ観光スポット
(1)各駅:絵本の世界のキャラと一緒に旅しよう
淡海ライトレールは台湾の絵
(2)V01紅樹林駅:紅樹林生態保護園区
紅樹林とはマングローブのこと。紅樹林生態保護園区の範囲は広く、竹圍から鶯歌までが保護区になっています。淡水河と基隆河が合流する潮間帯に、メヒルギ(台湾では水筆仔と呼びます)・トビハゼ・渡り蟹など様々な生物が生息する特殊な湿地生態系地区です。サイクリングロードと遊歩道があり、多忙な都市の中にあるオアシスのようなゆったりとした時間を過ごせます!鳥や木の囁きを聴きながらマングローブ林に囲まれた道を散策すれば、とても清々しい気持ちになりますよ〜!
紅樹林生態保護園区 ▶︎住所:新北市淡水区竹圍(map) ▶︎アクセス:台北MRT淡水信義線・紅樹林駅の2番出口からすぐ。 |
(3)V03淡金鄧公駅:滬尾桜花道
滬尾桜花道(こびおうかどう)は約4キロの国道の両側に桜並木が美しいスポットです。台湾在住の方がお花見をしたいと思ったらぜひ足を運んでほしいのがこちら。満開の山桜が咲く綺麗な景色の中を歩いてみてください!(毎年2月の下旬〜3月初旬が山桜の満開の季節です)
滬尾桜花道 ▶︎住所:251, New Taipei City, Tamsui District, 滬尾櫻花大道(map) ▶︎アクセス:淡海LRT淡金鄧公駅から鄧公路に沿って徒歩約10分。 |
(4)V05淡金北新駅:淡水天元宮
薄紅色の桜で有名な淡水天元宮は台湾の桜の名所の1つに選ばれています。遠くから見ると、聳える中華式宮廟・桜・青空・海が織りなす景色を一望できます。この組み合わせはなかなか他では味わえませんよ!夜にライトアップされた天元宮と夜桜もまた違う雰囲気を味わえます。台湾のお花見スポットを探すなら淡水天元宮は絶対見逃せません!
淡水天元宮 ▶︎開放時間:06:30~21:30 ▶︎住所:251新北市淡水区北新路三段36号(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT淡金北新駅から866・875・893番バスに乗り継ぎ、淡水天元宮バス停で下車。 ②台北MRT淡水信義線‧淡水駅から866・875・876・877番バスに乗り継ぎ、淡水天元宮バス停で下車。 ▶︎ウェブサイト:淡水天元宮公式ホームページ |
(5)V09浜海沙崙駅
浜海沙崙駅は緑山線と藍海線の乗り継ぎ駅として重要な駅です。都会の喧騒を離れ、周辺地域はまだまだ開発中のイメージが強いです。歴史的な古跡と現代的な高層ビルが共存している風景は少し不思議な感じです。レトロで田舎的な雰囲気のある浜海沙崙駅周辺は、居心地良いカフェやおしゃれな建築物が好きの方におすすめのスポットです!
・滬尾砲台公園(こびほうだいこうえん / Hobe Fort Park)
青空と繋がっているような緑のグランドが広がるオアシス。自然に囲まれた滬尾砲台公園はフォトウェディングの撮影スポットとして有名になり、ここでは何組もの新郎新婦の可愛い姿を見かけます。心地いい雰囲気で休日のピクニックや親子のおでかけにぴったり!
滬尾砲台公園 ▶︎開放時間:24時間 ▶︎住所:251新北市淡水区沙崙路216巷(map) ▶︎アクセス:淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約15分。 |
・滬尾砲台・北門鎖鑰(こびほうだい)
巨大な木に囲まれた石垣の軍事遺跡。ここは100年以上の歴史を持つ、1886年清代に建てられた滬尾砲台(こびほうだい)です。淡水は昔から経済と軍事の要地であり、1884年の清仏戦争後、台湾巡撫・劉銘伝が海の防衛を強く固めるために各港湾に砲台を構築しました。
滬尾砲台の入り口には劉銘伝直筆の「北門鎖鑰」の四文字が記されています。実際には実戦では使われなかったため、軍隊の寝室や食糧倉庫などの空間はほぼ当時のまま残っています。厚い壁を持つ石垣の間の小道を通りながら、まるでタイムマシーンに乗って過去に戻ったような当時の緊張感を少し感じます。滬尾砲台は現在では台湾の歴史の面影を伝える貴重な文化財として保存されています。
滬尾砲台・北門鎖鑰 ▶︎開放時間:月曜~金曜日09:30~17:00 / 土日曜日09:30~18:00。定休日は毎月第一月曜日(祝日の時は翌日 )/ 旧暦の大晦日・旧暦の元旦 ▶︎住所:251新北市淡水区中正路一段6巷34号(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約30分。 ②台北MRT淡水駅からR26番バスに乗り、滬尾砲台(Huwei Fort)バス停で下車。坂道を登って徒歩約10分。 ▶︎入場料金:80元(約282円) |
・雲門劇場(Cloud Gate Theater)
台湾プロのコンテンポラリー・ダンスカンパニーのクラウドゲート(雲門)が運営する劇場もこのエリアの見所のひとつ。2008年に起きた火災で、もともと八里区にあった舞踊団の旧練習場が全焼し、クラウドゲート長年心血を注いだ物質的な財産だけでなく、文化まで多大な損失を被りました。
一度は練習場所を失ってしまったクラウドゲートでしたが、国内外から多くの支援を得て再度立ち上がり、2009年に台北県政府(今の新北市)と契約して台湾国際放送(Rti中央廣播電臺)の旧跡にて民間からの寄付金で雲門劇場を創建しました。建築の入り口にある木の板には多くの名前が記載されており、団員たちはそれを見て感謝の気持ちと人々の期待を日々胸に刻んでいます。
雲門劇場の外の広場に立つ彫刻芸術品は台湾有名な彫刻家・朱銘の作品です。人間の様々な表情と姿をモチーフにした作品が撮影スポットとして地元民にも人気があります。
?クラウドゲート舞踊団(雲門舞集)とは?
アジアの現代ダンス文化発展に大きな貢献している演出家・林懷民(リン・フアイミン)は、1973年に台湾初のプロ舞踊団・クラウドゲート舞踊団(雲門舞集)を創立しました。古典文学や歴史を前衛的なコンセプトの舞踊で表現し、これまで多くの名作が台湾だけでなく世界でも上演されました。国際芸術祭の常連として様々な賞を受賞したクラウドゲート舞踊団のしなやかで躍動感ある舞踊と胸を打つ音楽が観客の心を揺さぶります。台湾現代ダンスの重宝として注目されています。
雲門劇場 ▶︎開放時間:広場06:30~20:00 ▶︎住所:251新北市淡水区中正路一段6巷36号(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約25分。 ②台北MRT淡水駅からR26番バスに乗り、滬尾砲台バス停で下車。坂道に登って徒歩約15分。 ③台北MRT淡水駅から836番バスに乗り、滬尾砲台雲門劇場バス停で下車。 |
・スターバックス 淡水雲門店
雲門劇場の階段を降りるとすぐ目の前に現われるのは、全体的に茶色とガラス張りのミニマルで現代的なデザインの建物。こちらは周りの自然と調和した小屋形のスターバックスです。中に入ると半分透明な屋根から室内に日差しが溢れてきます。落ち着いた雰囲気の店内と、店員さん親切的な挨拶やコーヒーの香りがとても心地いい空間です。外にはテラス席が設置されているので、暖かい日光を浴びながら景色を満喫することもできますよ!
店内で販売しているスタバマグ。台湾各地の観光スポットが描かれた限定のマグカップはお土産にぴったり!
?豆知識:
入り口の睡蓮池に立つ女性の彫刻作品は、クラウドゲート舞踊団のダンサー及びクラウドゲート2のアートディレクター・羅曼菲(ルォ・マンフェイ)が『挽歌』で踊った様子をモチーフに作られました。彼女の美しい姿は永遠の記念として人々の心の中に生き続けます。
スターバックス 淡水雲門店 ▶︎営業時間:月曜〜金曜日10:00~18:00 / 土日曜日10:00~19:30 ▶︎住所:251新北市淡水区中正路一段6巷32-1号(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約25分。 ②台北MRT淡水駅からR26番バスに乗り、滬尾砲台バス停で下車。坂道を登って徒歩約15分。 ③台北MRT淡水駅から836番バスに乗り、滬尾砲台雲門劇場バス停で下車。 ▶︎電話番号:+886 2-2805-5247 |
・公司田渓程氏古民家
公司田渓程氏古民家は伝統的な閩南農家「三合院」建築の特色を持つ建築です。2003年に台北県(今の新北市)の歴史建造物として登録されました。およそ百年余りの歴史ある公司田渓程氏古民家は完璧に保存されていて、赤煉瓦の住宅は古き良き時代の雰囲気を醸し出します。
昔の厨房の様子。下には薪をくべて上に鍋を置くタイプの炉があります。
すぐ隣にある中華風の庭園と土地神のお廟も見所のひとつ。ぜひゆっくりご覧ください!
公司田渓程氏古民家 ▶︎開放時間:火曜~日曜日11:00~18:00(定休日は月曜日と毎月の第一火曜日) ▶︎住所:251新北市淡水区新民街一段138巷7号(map) ▶︎アクセス:淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約5分。 ▶︎電話番号:+886 2-2805-6610 |
・荷蘭湾(オランダ湾)
新しいインスタ映えスポットとして台湾で話題になっているのが荷蘭湾(オランダ湾)です。荷蘭湾はオランダの建築様式をモチーフにして建てられた集合住宅です。とくに三角形の屋根と建物の窓がヨーロッパ感を醸し出していますよね。ここで良い写真が撮れたら「オランダに行ってきたよ」と言っても違和感がないかもしれませんね(笑)
荷蘭湾 ▶︎住所:251新北市淡水区中正路二段301-395号(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約10分。 ②淡海LRT浜海沙崙駅でR37番バスに乗り継ぎ、台北海洋大学バス停で下車して徒歩約3分。 |
番外編
・沙崙海水浴場
綺麗な砂浜と海をバックに夕日を楽しみたいなら、少し足を伸ばして沙崙海水浴場へ行きましょう!過去には台湾の人気デートスポットだった沙崙海水浴場ですが、海流が危険な海域と判明し遊泳禁止とされてから観光客の足が遠のき、1999年についに閉業してしまいました。まだ少し先のお話ですが、淡海ライトレール・沙崙駅の開通に伴い、新北市政府は沙崙海水浴場を文化と芸術を結ぶ新しいアートパークを開く計画があるようです。生まれ変わった沙崙海水浴場に期待ですね。
沙崙海水浴場 ▶︎住所:251新北市淡水区觀海路(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約30分。 ②淡海LRT浜海沙崙駅で下車し、また富麗河社区発のR23番バスに乗り継ぎ、観景台バス停で下車。 |
▶︎ビーチで乗馬体験!夕陽を眺めながら素敵な思い出を作りましょう!詳細はこちら
・淡水漁人碼頭(Tamsui Fisherman’s Wharf)
淡水に来たら、台湾の人気夕日スポット・淡水漁人碼頭は絶対に外せません。漁業市場で新鮮な魚介を食べたり、カフェテラスでコーヒーを飲みながら歌手の生歌を楽しんだり、また夕暮れ時に海に沈む夕日と情人橋が生み出す絶景はロマンチックな雰囲気を堪能できます。台湾の若者たちの定番デートスポットでもあります。
淡水漁人碼頭 ▶︎営業時間:11:00~20:00(店による異なります) ▶︎住所:251新北市淡水区観海路199号(map) ▶︎アクセス: ①淡海LRT浜海沙崙駅から徒歩約30分。 ②淡海LRT浜海沙崙駅で下車し、また富麗河社区発のR23番バスに乗り継ぎ、観景台バス停から徒歩約3分。 ▶︎電話番号:+886 2-2805-3442 |
淡海ライトレールが開通したことにより、台北近郊の観光はさらに便利になってきましたね!台北の都会の雰囲気をたっぷり味わったら、次はライトレールに乗って少しゆったりとした郊外の旅に出かけましょう!台湾旅行ビギナーさん必見の台北の人気スポットを巡る1日モデルコースはこちら↓
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台北旅行の必需品
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