甲子園開幕!KANOを見よう!
今年も夏の甲子園が始まりましたね。1915年に始まり今年で100回を迎える夏の甲子園に台湾の高校が参加したことがあるのを知っていますか?そんな伝説のチームを描いた映画をご紹介します。
Ⅰ.夏の甲子園の歴史
正式名称「全国高等学校野球選手権大会」は全国中等学校優勝野球大会として1915年に始まりました。当時、日本は戦争などによってアジア諸国に占領地があったため、1921年の第7回大会より満州・朝鮮の代表が、1923年より台湾の代表が参加することになります。その後、1941年の予選大会までこの3エリアからの出場は続きます(1941年は予選大会のみ)。当時は、満州・朝鮮・台湾の中等学校(現高校)には日本人が多数在籍しており、例えば台湾代表とはいえ、チームの構成員はすべて日本人学生ということが珍しくありませんでした。
Ⅱ.嘉義農林学校野球部
日本統治時代の台湾中部・嘉義に在った嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)の野球部は、のんびりとした和気藹々としたチームでした。当時、台湾から甲子園に出場していた台北一中や台北商業などのエリートチームは日本人だけで構成されており、日本人・漢人・高砂族など多様なメンバーで構成されている嘉義農林学校(嘉農)なかなか試合には勝てませんでした。1928年。そんな嘉農野球部に転機が訪れます。近くの嘉義商工学校に簿記教諭として着任した近藤兵太郎がコーチとして指導してくれることになったのです。
Ⅲ.近藤兵太郎と嘉農野球部
近藤コーチの指導は野球のテクニックだけでなく、精神的なものにも渡り、とても厳しいものでした。また日本統治という時代性もあり、近藤コーチと嘉農野球部を取り巻く環境は決してやさしいものではありませんでした。しかし、コーチも部員も決して諦めず、夢の甲子園を目指します。そこからの物語はぜひ映画をご覧ください!
Ⅳ.映画「KANO」
映画は2014年に作成された台湾映画です。しかし劇中の時代設定を忠実に再現しているため、台詞の多くは日本語で構成されています。近藤コーチは日本を代表する名優・永瀬正敏が務め、野球部員は5年以上の野球経験のある者がオーディションから選ばれました。興行収入は3.4億NTDとなり台湾のアカデミー賞と呼ばれる第51回金馬奨では授賞式観客賞と国際評論家賞を受賞しました。また第9回「大阪アジアン映画祭」オープニング作品として台湾以外で初上映され、「観客賞」を受賞しました。
日本での正式な公開は2015年1月で「KANO 1931海の向こうの甲子園」として公開されました。現在はAmazonやTSUTAYAなどでDVDを購入することができます。
中国語のわかる方は台湾旅行のついでに購入するのも良いと思います。
Ⅴ.嘉義を訪れてみよう
1.行き方
嘉義までは台湾新幹線(高鐵)が便利です。
(1)台北から嘉義
所要時間は約1時間半で片道運賃は大人1080NTD・子供540NTDです。
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(2)高雄から嘉義
所要時間は約1時間半で片道運賃は大人410NTD・子供205NTDです。
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2.見所
1.KANO関連
(1)嘉義大学蘭潭校区
天下の嘉農のモニュメントなど
公式ホームページ(中国語)
(2)檜意森活村
林業がテーマのアートヴィレッジ。園内の2030舊時嘉義館ではKANOに関するグッズなどを見ることができます。
公式ホームページ(中国語)
2030舊時嘉義館フェイスブック(中国語)
(3)中央噴水池
嘉農のエース呉明捷の銅像があります。
(4)KANO園区
KANOの野球ボール型モニュメントがあります。
嘉義市観光旅行ネット(日本語)
(5)嘉義市立野球場
台湾野球を語る上で外せない嘉義の野球場にあるモニュメント「虎・棒・水泉」を見ることができます。
嘉義市観光旅行ネット(日本語)
2.その他
(1)国立故宮博物院 南院
2015年に新しく開業した故宮・南院はアジア文化がテーマです。
公式ホームページ(日本語)
お得な切符
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(2)阿里山
一度は乗ってみたい阿里山森林鉄道。嘉義からのツアーがオススメです。
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(3)嘉義城隍廟
1715年に建立され城隍神と言う土地神様が祀られています。特に芸術性が高い廟として有名です。
公式ホームページ(日本語)
台湾映画ではありますが、台詞の多くが日本語で日本人には馴染みやすく、また正統派のスポーツ映画・青春映画として、とても楽しめる映画です。この夏、ぜひKANOを見てみてくださいね!
参考ホームページ
KANO心の旅(嘉義市観光旅行ネット)
KANO公式ホームページ(日本語)