国際観光客到着数で毎年世界一位を記録しているフランスですが、もちろんその中でも多くの観光客が訪れるのは花の都パリでしょう。パリでは地下鉄やトラムウェイ、バスなど公共交通機関が発達しており、観光スポットを回る際にきっと利用する機会があると思います。パリ旅行の前にこの記事を読んで予習しておきましょう!(トップ画像:shuttterstock)

一、パリ市内のゾーンと区について

パリの交通についてのお話をする前に、まずはパリの地域の分け方について説明しますね。パリ市内はイル=ド=フランス(Ile de France)地域圏の中心部から郊外に向かって5つのゾーンに分けられています。

主要な観光スポットはそのうちの1と2ゾーンに集中しており、このゾーンは『ミニパリ』と呼ばれています。このゾーン以外にも第4ゾーンにはヴェルサイユ宮殿、第5ゾーンにはフォンテーヌブロー宮殿やシャルル・ド・ゴール空港などがあります。

普段みなさんが耳にするパリの20区は行政区分を表していて、このゾーンとは異なります。パリの20区は全て『ミニパリ』、つまりゾーン1と2に集中しています。ミニパリ内ではメトロ(地下鉄)やRER(エール・ウ・エール)と呼ばれる鉄道で移動ができます。

旅行の計画を立てる際には、行きたいスポットがどのゾーン・区にあるかを考えておくと、スケジュールが立てやすくなりますよ。

1. メトロ(地下鉄)

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パリのメトロ(地下鉄)の路線は広範囲に及び、一部の駅ではRERとも乗り換えができるようになっています。メトロの路線は全部で14あり非常に複雑です。路線ごとの乗り換えでは駅の中をたくさん歩かないといけないことも多いので、できるだけ乗り換えを少なくして目的地までたどり着くようにしたいです。

メトロは『ミニパリ』(ゾーン1と2)域内を網羅しているので、目的地がどの路線上にあるかさえ分かっていれば、パリの主要な観光スポットはメトロで行くことができます。

メトロ1号線

観光スポット最寄駅
ヴァンセンヌ城シャトー・ド・ヴァンセンヌ駅(Chateau de Vincennes)
リヨン駅リヨン駅(Gare de Lyon)
ピカソ美術館サン=ポール駅(St-Paul)
パリ市庁舎オテル・ド・ヴィル駅(Hôtel de Ville)
ルーブル美術館パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅(Palais-Royal-Musée du Louvre)
コンコルド広場

オランジュリー美術館

コンコルド駅(Place de la Concorde)

メトロ2号線

観光スポット最寄駅
凱旋門シャルル・ド・ゴール=エトワール駅(Charles de Gaulle–Étoile / On a 2Étoiles)
ムーラン・ルージュブランシュ駅(Blanche)
サクレ=クール寺院アンヴェール駅(Anvers)
パリ北駅北駅(Gare du Nord)

メトロ4号線

観光スポット最寄駅
ノートルダム大聖堂シテ駅(Cite)
パリ北駅北駅(Gare du Nord)

メトロ5号線

観光スポット最寄駅
バスティーユ・マルシェバスティーユ駅(Bastille)
レピュブリック広場レピュブリック駅(République)
パリ北駅北駅(Gare de Nord)

メトロ7号線

観光スポット最寄駅
ギャラリー・ラファイエットショセ・ダンタン=ラ・ファイエット駅Chaussée d’Antin – La Fayette)
オペラ座オペラ駅(Opera)
ルーブル美術館パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅(Palais-Royal-Musee du Louvre)
グランド・モスケ・ド・パリプラス・モンジュ駅(Place Monge)

メトロ8号線

観光スポット最寄駅
バスティーユ・マルシェバスティーユ駅(Bastille)
ヴィクトル・ユゴー記念館シュマン・ヴェール駅(Chemin Vert)
ムフタール通りのマルシェフィーユ・デュ・カルヴェール駅(Filles du Calvaire)
レピュブリック広場レピュブリック駅(Republique)
オペラ座オペラ駅(Opera)
コンコルド広場

オランジュリー美術館

コンコルド駅(Place de la Concorde)
オテル・デ・サンヴァリッド(アンヴァリッド)ラ・トゥール=モブール駅La tour Maubourg)
エッフェル塔エコール・ミリテール駅(Ecole Militaire)

メトロ9号線

観光スポット最寄駅
ギャラリー・ラファイエットショセ・ダンタン=ラ・ファイエット駅Chaussée d’Antin – La Fayette)

メトロ10号線

観光スポット最寄駅
パンテオンカルディナル・ルモワヌ駅(Cardinal Lemoine)

メトロ11号線

観光スポット最寄駅
ポンピドゥー・センターランビュトー駅(Rambuteau)

メトロ12号線

観光スポット最寄駅
サクレ・クール寺院アベス駅(Abbesses)
コンコルド広場

オランジュリー美術館

コンコルド駅(lace de la Concorde)
オルセー美術館ソルフェリーノ駅(Solferino)

 

2. RER (イル=ド=フランス地域圏急行鉄道網)

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RER(エール・ウ・エール)は鉄道の一種でA〜Eの路線があります。パリ市内ではメトロと同じように運行されていますが、メトロより遠くパリ郊外にまで路線が伸びており、ゾーン1〜5までをカバーしています。

RER(エール・ウ・エール)に乗って行ける観光スポットといえば、ディズニーランド、ヴェルサイユ宮殿、シャルル・ド・ゴール空港などがあります。

  • RER A:ディズニーランド・パリ(Marne-la-Vallee-Chessy)、ラ・ヴァレ・ヴィレッジ・アウトレット(Val d’ Europe)
  • RER B:シャルル・ド・ゴール空港(CDG,Charles de Gaulle)、リュクサンブール宮殿・花園(Luxembourg) サン=ミッシェル=ノートルダム(St-Michel Notre-Dame)
  • RER C:ヴェルサイユ宮殿(Versailles Rive Gauche)
  • RER E:フォンテーヌブロー宮殿(Château de Fontainebleau)3

3. トラムウェイ(路面電車)

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パリのトラムウェイ(路面電車)はRERほど路線は複雑ではありません。運行されているのはパリの中心ではなく、ゾーン3中心になります。パリを囲む環状高速道路やその近郊で8つの路線が走っています。

メトロとは違い地上の道路の真ん中を走っているのですぐに見つけられますが、あまり観光客は使用していないようです。

4. 路線バス

source |  Flickr | moovitapp

 メトロで行ける場所はバスでも行くことができます。もしメトロ駅までの階段がおっくうでしたら、バスを使うのが良いかもしれません。バスの路線図はメトロの窓口や切符売り場、またはツーリスト・インフォメーションなどで手に入れることができます。

69番の路線ではヴィクトル・ユゴー記念館、ルーブル美術館、エッフェル塔に行くことができ、24番の路線沿いにはノートルダム大聖堂やシテ島があります。

バスを上手く使って観光するには、1日のスケジュールをそのバスの路線上につめこむことです。こうすれば道にも迷いにくいですし、乗り換えなどに奔走する時間も節約できますよ。

バスに乗る際にはTicket +(ティケプリュス) を使用すると、90分以内の移動なら同じ切符で他のバスやトラムウェイに乗り換えができてお得です。

パリのバスの乗り方&降り方

乗りたいバスが見えたら手を上げて合図します。降りる時には車内のボタンを押して運転手に知らせます。

パリのバス路線図

5. タクシー

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パリにはタクシーの数は多くありません。そのため路上でタクシーを捕まえるのは難しいです。特に雨の日はなかなか捕まりません。

現地の人たちが使っているのは電話予約ができるG7 Taxiですが、実は注意が必要で、電話予約をした瞬間から料金がかかってしまいます。あなたがまだタクシーに乗っていなくても、運転手が待機している時間にも費用が発生します。そのためタクシーを呼ぶ際には時間通りに約束した場所で待っていること、またパリではタクシーを利用する時間帯や地域、そして大きな荷物の数などでも料金が変動しますので注意が必要です。

6. パリの公共レンタサイクルVelib

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もしパリ観光でお金を節約したいなら、レンタサイクルのVelib(ヴェリブ)がおすすめです。この公共のレンタサイクルは1日借りて1.7€(日本円で約220円)ととても経済的です。

料金体系は最初の30分は無料、1時間以内は1€(約128円)、1.5時間までなら3€(約380円)で、その後は30分ごとに4€が加算されます。

利用するにはICチップ付きのクレジットカードが必要です。ヴェリブのステーション近くにある機械でチケットを購入できます。チケットは一日券や7日(8€・約1025円)を選ぶことができます。発行されたチケットは無くさないように気をつけてください。チケットを持っていれば同日なら、30分に一回返却をくりかえせば何度も乗ることができます。

ヴェリブのステーションはメトロ駅や主要な観光スポットの近くなど、パリ周辺に1700箇所以上あります。

Velib公式サイト(フランス語・英語)

Velib Facebook(フランス語)

参考サイト(日本語)

アプリもありますので、ステーションがどこにあるのか知りたい、自転車の残り台数が気になる方はダウンロードしておきましょう。

iOS / Android

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二、パリ市内観光に欠かせない交通チケット

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パリでは毎回切符を買ってメトロやバスに乗ることもできますが、観光客に便利でお得な一日券や、観光スポットの割引が付いたチケットもあります。

1. Pack of 10 T+ tickets

Pack of 10 T+ ticketsはメトロ(地下鉄)、ゾーン1のRER(鉄道)、バスに乗ることができるT+ ticketが10枚入ったセットです。このチケット3枚でシャルル・ド・ゴール空港から350系統や351系統のバスに乗って、パリ市内の東駅や北駅へ行くこともできます。

『バス↔️トラム』『メトロ↔️RER』の乗り換え

Ticket +(ティケプリュス)が使える交通機関では、バスとトラムがグループ、メトロとRERがグループになっており、時間内の同グループ間の乗り換えが無料になります。このチケット一枚で90分以内ならバスからトラムウェイに、2時間以内ならメトロからRERに乗り換えることができます。(バスからメトロや、トラムからRERへの乗り換えには別のチケットが必要です)

料金:14.9€(約1910円)
※料金は変動することがあるので、サイトで要確認です

Pack of 10 T+ ticketsを買える場所
TRANSILIEN 券売機、MetroやRERの駅、トラムウェイの駅などで

注意事項:早めに入手することもできますが、有効期限が一週間と短いのでご注意ください。

2. モビリス(一日券) Mobilis

この一日乗車券は、パリのゾーン内の交通機関が1日乗り放題になる切符です。購入後1日以内に使用するゾーンを選び、そのゾーン内の交通機関に無制限に乗ることができます。使用の際には切符に日にちと名前を記入します。ただしこの切符ではシャルル・ド・ゴール空港へはいけないので注意が必要です。

料金:
ゾーン1と2:7.5€(約960円)
ゾーン1〜3:10€(約1280円)
ゾーン1〜4:12.4€(約1590円)
ゾーン1〜5:17.8€(約2280円)

モビリスを買える場所:TRANSILIEN券売機、MetroやRERの駅、トラムウェイの駅など

参考サイト(英語)

3. パリ・ヴィジット Paris Visite

パリヴィジットは一日券から五日券まで種類があり、その期間内の交通機関が無制限に利用できるようになるほか、パリの主要観光地の割引も受けることができます。使用時にはチケットに日時と氏名を記入します。

このパリ・ヴィジットチケットは使える範囲がゾーン1〜3までのものと、ゾーン1〜5まで使えるものに分かれているので、行きたい観光地がどのゾーンに属しているかを確認してどちらのチケットを購入するかを検討してくださいね。例えばヴェルサイユ宮殿はゾーン4、ディズニーランド・パリやシャルル・ド・ゴール空港はゾーン5に属しています。

︎料金:

zones1 day2 days3 days5 days
1~311.65€(約1530円)18.95€(約2480円)25.85€(約3390円)37.25€(約4880円)
1~524.50€(約3210円)37.25€(約4880円)52.20€(約6840円)63.90€(約8370円)

パリ・ヴィジットを買える場所:メトロやRER駅のサービスセンター

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4. ナヴィゴ Navigo

ナヴィゴ(Navigo)はSuicaのようなICカード式の交通券で、観光客に最も人気がある切符です。チャージしておけば一週間の間はゾーンの制限もなく、メトロ、RER、バスや電車の他、空港バスであるロワシーバスやオルリーバスにも乗ることができます。(TGVなど座席指定がある電車には使えません)

便利で経済的なナヴィゴですが、使用の際には注意点があります。ナヴィゴの有効期間はその週のみで、何曜日に買ったとしても使えるのはその週の日曜日までとなります。使用開始日から7日間使えるのではなく、その週で期限が切れてしまうのでできれば月曜日から日曜日までめいっぱい使えるよう、パリ到着の曜日を計算する必要があります。

ナヴィゴを買える場所:シャルル・ド・ゴール空港のRERカウンター、メトロのサービスカウンター(券売機で購入はできません)

料金:デポジット 5€(約640円)
一週間 22.8€ (約2900円)
1ヶ月 75.2€ (約9580円)

注意事項:ナヴィゴ購入時には証明写真(縦3cm×横2.5cm)が一枚とサインが必要です。パリに行く前に写真とサインペンを用意しておきましょう。

三、パリ市内の交通まとめ

パリにはメトロ(地下鉄)、RER(鉄道)、バス、トラムウェイ、タクシー、公共レンタサイクルVelib(ヴェリブ)があります。市内の主要な観光スポットへは公共交通機関で便利にまわることができます。

旅のスケジュールを立てるコツは、同じエリアや交通機関の路線沿いの観光スポットを同じ日にまとめることです。特にパリでは交通機関のチケットがどのゾーンで有効か、どの交通機関に乗れるのかなどが細かく分かれているので、上手にスケジュールを立てると効率的なだけでなく、交通費もお得になります!

各チケットの特徴

ティケプリュス、モビリス、パリ・ビジット、ナヴィゴの特徴を表にまとめてみました。

名称ゾーン特徴料金
Pack of 10 T+ ticketsゾーン1時間内ならバス↔️トラムウェイ
メトロ↔️RERの乗り換えが可能
10枚入り:14.9€(約1910円)
モビリス各ゾーンごと空港行きは乗車不可1日:7.5€(約960円)〜
パリ・ヴィジットゾーン1〜3と1〜5観光地の割引付き1日:11.65€〜(約1480円)
ナヴィゴ全ゾーンその週の日曜日まで有効
証明写真が必要
一週間 :22.8€ (約2900円)

パリ市内(ゾーン1)だけの観光ならモビリスの一日券や徒歩、レンタサイクルのVelib(ヴェリブ)でも十分ですが、郊外にまで足を伸ばそうと考えている方は、行きたいスポットがどのゾーンにあるのか、どの交通機関を使うのか、どのチケットを買うのかを事前に考えておきましょう。

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▶︎パリ・ヴィジット:メトロパス2日券(指定の公共交通乗り放題+セーヌ川クルーズ)

▶︎ルーブル美術館:優先入場チケット(日本語オーディオガイド / 英語ガイド選択可)

 

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